敦 煌

陽  関(ようかん)

  ◎ 砂漠に残る烽火台


古代シルクロードの軍事通商の重要関門で赤褐色の烽火台が残る。唐代の詩人王維が、友との別れを惜しみ 「西のかた陽関を出づれば故人無からん」と詠んだことで知られる場所。 また、この地から兵器や陶器などの遺物が発見され、「骨董砂漠」と呼ばれる。



莫 高 窟(ばっこうくつ)

◎ 仏教芸術の集大成、中国三代石窟のひとつ


大同の雲崗、洛陽の龍門とともに中国三代石窟のひとつ。鳴沙山の東壁に4世紀なかば僧楽尊(らくそん)が夕日を浴びて輝く千仏の威厳を感じ石窟を築き修行したのが始まりとされている。その後、元代にいたる約1,000年間、石窟は彫り続けられ、約1,000の石窟があったとされるが、現在は492の石窟が保存されている。なお洞内は撮影が禁止されている.



月 牙 泉(げつがせん)

  ◎ 砂漠のほとりに開けたオアシス


鳴沙山の麓の三日月形の泉が月牙泉。以前は、今の約5倍の大きさだったという。2,000年以上湧き続けているいわれている泉には、古来神仙が住む場所として寺院が建てられたこともあった。また月牙泉の砂丘滑りは厄除けとして知られる。



鳴 沙 山(めいさざん)

◎ 夕日に映える金色の砂丘


鳴沙山は砂礫が堆積してできた砂丘で、強風に舞う砂の音が管絃や太鼓のように響くという。この砂漠地帯は昼夜の温度差が激しく、日中は砂が熱くてとても登れない。 しかし、夕日のなか金色に輝く姿は、昼夜とは別世界のような幻想的な美しさを見せる。



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